在日朝鮮青年学生サッカー代表団が6月29日~7月9日まで朝鮮民主主義人民共和国を訪問した。
年代別国際大会での共和国代表選手選出、2020年オリンピックを目指した選手育成を目的とし、ピョンヤンで強化試合と練習を行った。
当初はソサン競技場で3試合(7/1,3,5)の予定だったが初戦の4.25チームでの試合に勝利しもっとたくさんの人たちに見てもらおうと言うことになった。
7月5日の試合は急遽、キムイルソン競技場で行われたくさんの観客の前でプレーするという貴重な経験をすることができた。また4.25チームからもう一度試合をしようと申し出があり7日に4.25と再戦が決まった。
計4試合を選手たちは全力で戦った。
ウリナラの選手は技術、フィジカルが高い水準にあり球際から激しく、少しでも判断やコントロールミスをするとボールは奪われてしまい一瞬のスピード、速いプレッシャーをかけてくる。試合を通じ選手たちはたくさん学ぶことができた。
また他校の選手と一緒にサッカーをすることによりサッカーに対する姿勢、技術に対する意欲などいい意味で刺激を受けていた。
今回チームは全員でボールをつないで攻撃を組み立ててゴールを目指す、攻守の切り替えを早くしてみんなで連動してボールを奪う事を主に練習し試合に臨んだ。
初めは遠慮があったもののボールを蹴ることによりコミュニケーションを取りすぐに仲良くなった。チームが一つになるのに時間はかからなかった。
ベンチに座る選手もみんなが声を出して得点をしたら一緒に喜んだ。けがをした選手は自ら試合のビデオ撮影を買って出るなど積極的に参加した。
2勝1引分け1敗という成績を残せたのは選手たちが練習にベストを尽くし試合で一つになって最後まで戦い抜いた結果だと思う。
課題としてはプレーの精度、パスの質(パススピード、正確性、タイミング、意図)をもっと上げる必要がある。攻守の切り替え、判断、身体のスピードを上げて勝利への強い執着を持って毎日の練習で引き続き努力してほしい。
5日、7日日の試合の後、選手たちがクールダウンをして着替えて外に出ると大勢の観衆が学生たちを待っていた。「チャレッタ(よくやった)」、「これから朝鮮のサッカーの発展のために頑張れ」と声をかけて激励してくれた。
選手たちは感激しこれからも頑張ろうという気持ちを新たに気を引き締めた。
また今回、共和国を訪問していた同胞が試合を観戦し、選手たちが頑張ったと夕食をご馳走してくれるというサプライズもあった。
この期間ピョンヤン国際サッカー学校を訪問し授業、施設、練習を見学して朝鮮の育成システムを学ぶことができた。
選手たちは別れ際に「今度は中央大会で会おう、自分たちが優勝する!」と互いに励まし決意をしていた。
最後に選手たちに素晴らしい経験の場を与え協力してくれた朝鮮サッカー協会をはじめ各学校、先生方、学父母、応援してくださる皆様に心から感謝申し上げたい。
自分も選手たちに負けないようにサッカーの発展と選手育成に全力で取り組んでいこうと決意し、力をもらった素晴らしいサッカー代表団活動となった。
在日朝鮮青年学生サッカー代表団 監督 申載南
【試合結果】
7月1日 ソサン競技場 VS チョビョン 4-2(2-0、2-2)
得点 リャンヒョンジュ 4得点
7月3日 ソサン競技場 VS リミョンス 3-1(1-1、2-0)
得点 パクソンジュ、キムスンミョン、リャンヒョンジュ
7月5日 金日成競技場 VS アムロッカン 2-2(1-1,1-1)
得点 リャンヒョンジュ、キムスンミョン
7月7日 ソサン競技場 VS チョビョン 1-3(0-1、1-2)
得点 リャンヒョンジュ