第4回在日朝鮮青年学生サッカー代表団が6月20日~6月30日の朝鮮民主主義人民共和国訪問を終えて帰ってきた。
各年代別の国際大会に共和国代表選手の選出、2020年オリンピックを目指した選手育成を目的とし、ピョンヤンで強化練習と試合を行った。
朝鮮サッカー協会の協力のもと4試合が組まれ練習場も人工芝のグランドが常に準備され学生たちはサッカーに打ち込むことができた。
4試合中3勝はしたものの、ウリナラの選手は個人の技術がしっかりしてスピードがあり、1対1や球際も強くフィジカル的に優れていて学生たちは試合を通じてたくさんのことを学ぶことができた。
またA代表の試合を観戦する機会もいただきレベルの高いプレーを目の当たりにして刺激ももらった。
学生たちは今回このような素晴らしい機会を与えてくれた全ての方たちへの感謝の気持ち、代表団としてのプライドを強くもって真剣にサッカーをした。
攻撃は常にゴールを意識しながらしっかりパスでつないで組み立てること、攻守の切り替えを素早くして球際を戦いファーストディフェンスから追い込み全員で連動してボールを奪うことをチームコンセプトとした。
ピッチ外でも挨拶、時間厳守、物品管理などをしっかりしてしっかり食べてサッカーに集中できるよう戦う準備を怠らないように心掛けた。
今回、初めて集まった選手たち(チーム)であったがすぐにうちとけ一つになり練習、試合でチームのためにみんながベストを尽くした。その結果が3勝1敗という成績に結び付いたと思う。
課題としてはフィニッシュの精度、パスの質、攻守のポジショニング、どういう状況でも90分間やり続けられる要素などを日頃の練習で努力してもって高めていってほしい。
学生たちは代表団に選ばれた喜びと期待と不安、選ばれなかった友達の分まで頑張ろうという意識、そして日常では経験できない貴重な時間を全身で感じ今後チームで生かしていくことを決意していた。
この期間、誕生日をむかえた学生にケーキや花束を準備してくれたり、連戦の試合だったのでユニフォームを夜遅くまで洗濯してくれたり…学生たちはいろんな方たちのサポート、支えがありサッカーができることを実感しこれから自分たちが頑張ることで応えていこうと決意をあらたにした。
最後に学生たちに素晴らしい経験の場を与えてくれた朝鮮サッカー協会はじめ協力してくださった各学校の先生方、学父母、応援してくださる全ての方たちに心から感謝申し上げたい。
自分も学生たちと同じ気持ちで素晴らしい選手をたくさん育てられるよう全力で取り組んでいこうと決意し力をもらった意義深い代表団活動だった。
-在日朝鮮青年学生サッカー代表団 監督 申載南-